気付いたことがある。



















和也がそばにいるだけで







私からは笑みがこぼれてくる。







嬉しさが込み上げてくる。










そばにいてほしいと、思う。










こう感じる何かを


世間はきっと「恋」と呼ぶのだろう。






でも私はそうは思わない。

思ってはいけないのだと思う。








それを認めてしまったら


この想いはきっと


止まらなくなる。









いつかは和也にも分かってしまうくらいに。





















和也は、私のことを好きだと言ってくれた。







和也の目を見て

嘘じゃないんだって思って……




すごく嬉しかった。








でも










「和也…。」





「…何?」













「いいんだよ?そんなに優しくしてくれなくても…。

私のこと好きとか…。

そんなことは…いいの。

同情とか…いらないから。」















私は



和也を抱きしめていた腕を

ゆっくりとほどきながら呟いた。










「…同情?」









和也の目を見ると

少し怒っているような目だった。










「俺が・・・同情でのことを好きだって思ってるの?」








「それ以外に、何があるの?」







同情じゃないって・・・分かってるよ。





痛いほど伝わる




和也の気持ち。










本当は

和也の気持ちに正直に

甘えてしまいたい。






甘い世界に


沈み込んでしまいたい。









「俺の事・・・信じられない?」





信じてるよ。




信じすぎて、もう和也しか信じる事が出来なくなってる。













それくらい和也は







私にとってとっても大きな存在になってる。






























でもやっぱり



怖い。







和也が私から離れていってしまうんじゃないか。








私はまた

一人の大好きな人から

必要とされなくなってしまうんじゃないか。











そう思うと




やっぱり怖い。









120%和也を信用出来ない自分がいる。






































「…どこにも行かない?」











「え?」













だから和也…















「私の前から…いなくならない?」












私を安心させて?













「私のこと…もういらないとか…言わない?」













私を120%



200%完全に信用させて?










この悲しいだけの世界から



私を開放して。











あの人が全てだった私を






和也でいっぱいにしてほしいの。



































「言わないよ。」



















そう言って和也は

目の前にいる私にキスをした。







深くて熱い





先程の挨拶程度のキスとは

比べものにならないくらいだった。


















































気付いたことがある。









和也がそばにいるだけで







私からは笑みがこぼれてくる。







嬉しさが込み上げてくる。



そばにいてほしいと、思う。










そしてもう一つ気付いたこと。









それは







これはやっぱり「恋」だということ。










私は和也がどうしても好きだということ。










和也からはもう



離れられないということ。
























熱いキスを交わしたまま


和也に抱きしめられる私は







そんな大事な事に気付いたのだった。

























-------第4話に続く-----------------



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