どうしたらこの一線を
超えることが出来るのだろう・・・・・。
Boundary line
「雅紀!」
晴ればれとした青空の下
半ば夢の中だった俺の意識が
の声によって起こされた。
「お・・・おはよ」
「またボーっとして歩いてたでしょ。
転んじゃうよ?」
「あ・・・うん。」
俺が小学生の時に
この町に引っ越してきてからというもの
毎朝の声によって起こされる事が日課になっていた。
「あ、そういえばもうすぐでバレンタインだね!
雅紀は今年もスゴイんだろうなぁ〜」
「え・・・? 俺は毎年ゼロだよ?」
俺がそう言うと
え!?っと言った表情で
は目を大きくさせた。
「え!?だって去年あんなに貰ってたじゃん!」
「あ〜あれ・・・。全部返しちゃった。」
「・・・・・・・ヒドイ男だ。」
だって俺
本命からしか欲しくないもん。
からのチョコしか・・・欲しくないんだよ。
はまだ、俺がの事を好きだって事を知らない。
ただの幼馴染としての感情から
恋に変わっていたなんて
俺が一番驚いてるよ。
「なんで返しちゃったの・・・?
あんまり美味しそうじゃなかった??」
「ん・・・・?うん・・・まぁ。」
「そっか・・・。」
『からチョコが欲しい。』
そんな事。口が裂けても言えない。
友達以上・・・って全然到達してないけど。
今の関係をこわしたくない。
「チョコとか、別にいらないし・・・。」
俺がこう言った後
が驚くことを言った。
「え・・・いらないの・・・?
・・せっかく今年はおいしいチョコ
作ってやろうと思ったのに・・」
!!??
は!?今なんつった!?
「は!?え!?なんで・・・!?」
が突拍子もなくそんな事を言うので
俺は心底驚いていた。
「なんでって・・・チョコ、美味しそうじゃなかったって言ったから。」
え!・・・・え!?
どうしよう・・・。
これは素直になってもいいのかな。
冗談じゃ・・・・ないよな?
ここで思いっきり喜んだら
バレバレかな・・・・。
時間は遅刻ギリギリだというのに
もうそんな事はどうでもよくなっていた。
「いらないの?」
「いる!!」
・・・・・。
俺ってマジ単純かも。
どうしようとか迷ってたくせに
があまりに可愛く聞いてくるので
俺はついつい即答してしまった。
だって欲しいんだもん!
小6で引っ越してきて、早6年。
お隣さん、幼馴染、ただの近所の同級生。
この虚しいボーダーラインを
どうにかして突き破りたい。
からチョコを貰えるって分かったときから
君に気持ちを伝えたくなったって言ったら・・・。
単純すぎて変なヤツだよね。
単純でもいい。バカでもいい。
の事が大好きだって、いま大声で叫びたい気分だよ。
とりあえず、いま思うことは
2月14日が待ちどうしくてしょうがないって事。
君に気持ちを伝えたくてウズウズしてるってこと♪
隣りにいるの顔が赤くなっていることに気付かないまま
俺はバレンタインまでの日数を指で数えていた。
ボーダーラインを超えられる日も
そう遠くないのかもしれない。
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BBSかWeb拍手にて一言だけでも感想お待ちしております♪
※アンケートにて親友以上恋人未満のお話と書かれていたので
頑張ってみたのですが・・・・汗。
ご期待にそえることが出来なかったかもです・・。
すみませんでした〜(逃)